薬物療法
ここでは躁うつ病の薬物療法について私の経験を交えて解説します。 躁うつ病の治療法でも述べた通り、 躁うつ病の治療で一番効果的なのがこの薬物療法だと思います。 薬物療法を受けるには心療内科もしくは精神科を受診すれば薬を処方してくれます。 私の場合治療のはじめの方は、1週間おきに受診をしてちょっとずつ薬を調整していきました。 症状が安定すると、つまり私の場合は「うつ」状態で治療を受けたので 「うつ」状態が治りだすと、薬を固定して2週間おきの診療になります。 最近では「躁」状態になっていたのでこれまた薬の調整を行いました。 医師や症状によってやり方は様々だとは思いますが、だいたいこのような過程だと思います。 覚悟をしなくてはいけないのは、 躁うつ病の治療では多くの場合「年単位」という長い期間薬を飲み続けなくていけないことです。 私は治療を始めて半年を越えました。その間10〜15種類の薬を毎日飲み続けています。 主治医によるとまだしばらくはこのまま同じ種類・量の薬を続け、 減薬したとしても何年かは飲み続けなくてはいけない、と言われました。
では、具体的に躁うつ病治療のための薬にはどのような種類の薬があるのかを見ていきましょう。 躁うつ病の治療薬を大まかに分類すると以下の表のようになります。
| うつ状態の時 | 躁状態の時 |
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まず、躁うつ病の最初の治療に必ずと言っていいほど処方される気分安定薬「リーマス」という薬があります (私の主治医曰く、世界中どこでもまずこれを処方する、と言っていました。 しかし患者によって相性があるため他の気分安定薬が処方される場合もあります) 。 これは実際には「リチウム」という物質で、よく電池に使われている物質です。 化学の授業で「スイ ヘー リー ベー・・・」と復唱した「Li」という記号で表されるものです。 この気分安定剤を服用することにより、躁うつ病の「躁とうつの波」の幅を抑えることができると言われています。 予防効果もあるので躁うつ病が「緩解/寛解」してもこの薬を飲み続ける場合が多いようです。
次にうつ状態を直すための薬として抗うつ薬があります。 抗うつ薬には、比較的副作用が少ない「SSRI」や、 強力だが比較的副作用が強めの「三環系」といったものがあります。 治療に当たって最初は少量の「SSRI」を処方してみて、調子が上がらなければ量をじょじょに増やす、 それでも駄目なら「三環系」を…というのが治療の基本のようです。 現に私も当初パキシルという「SSRI」の抗うつ薬を処方してもらいましたが調子が上がらなくて、 アモキサンという「三環系」の薬を飲みだすと見違えるように調子がよくなりました。 これらの抗うつ薬は「うつ」状態の原因となる脳内物質の分泌を調整する働きがあり、 それにより治療が可能になるというわけです。
躁状態の時には躁状態治療薬を服用します。 これらは脳の神経をしずめて躁状態を落ち着かせる働きがあります。 私もつい最近躁状態になり、バレリンという薬を処方されました。
これら気分安定薬、抗うつ薬や躁状態治療薬以外に、 気持ちを落ち着かせたり不安を解消する抗不安薬(私の場合はリボトリールなど)、 不眠の治療・予防のために睡眠薬(アモバンなど)が処方される場合があります。 また、副作用を抑制/防止するための薬が処方されることもあります。 特に「三環系」の抗うつ薬など強めの薬を服用している場合には、 必ずと言っていいほど副作用を抑制するための薬も同時に服用しなくてはいけません。 例えば、私が以前服用していたアモキサンという抗うつ薬は服用すると「便秘」になるので、 かなり大量の下剤を一緒に服用していました。 これがなかなか大変で、下剤の量をうまく調整しないと「下痢」もしくは「便秘」の状態が、 続くわけで正直かなりつらいです。
以上躁うつ病の薬物療法について私の経験と乏しい知識で解説させていただきました。 参考にしていただければ幸いでありますが、私は患者ですが治療の専門家ではありません、 その点をご了承いただきたいと思います。
